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【CES 2026 出展レポート】日本発「おもてなし×DX」に世界が共感

お知らせプレスリリース

シンカ、カイクラを基盤に、スマートグラスで体験する次世代顧客コミュニケーションのコンセプトモデルを初公開

コミュニケーションプラットフォーム「カイクラ」の開発・販売を行う株式会社シンカ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長CEO:江尻 高宏、以下「シンカ」)は、2026年1月6日から9日(米国時間)に米国ラスベガスで開催された世界最大級のテクノロジー見本市「CES 2026」に出展いたしました。

「JAPAN TECH」パビリオン内に出展したシンカは、日本独自の「おもてなし」文化とコミュニケーションデータの活用・AI技術を融合させた“次世代顧客コミュニケーションのコンセプトモデル”を世界に向けて初公開しました。
今回の展示では「カイクラ」を基盤に、日々の顧客対応の中で自動的に蓄積されるコミュニケーションデータを活用し、顧客を認識した瞬間に必要な情報を提示する体験を、スマートグラスをインターフェースとして紹介しました。

会期中は、来場者の約4割を海外来場者が占め、国籍・業種を問わず多くの企業関係者が訪問。「人が忘れてしまうことを、テクノロジーが自然に補う体験」に対し、強い関心と共感の声が寄せられました。

CES 2026 出展目的

「データを貯める」から「活かす」フェーズへ
シンカはこれまで、電話・SMS・メール・LINEなど企業と顧客のあらゆるコミュニケーションデータを自動で蓄積・一元管理することで、国内3,000社・6,000拠点以上の企業の顧客コミュニケーション業務を支援してきました。日々の業務の中で、膨大なコミュニケーションデータが自然に、継続的に蓄積されていくことは、「カイクラ」が持つ大きな特長の一つです。

一方で、今回のCES 2026では、「データを貯めること」自体ではなく、“蓄積された膨大なコミュニケーションデータを、いかに現場で顧客体験価値に変えるか”という次のフェーズを示すことを出展目的としました。そのため、販売を前提とした製品展示ではなく、「こんなこともできる」という可能性を示すコンセプトモデルの展示・報告という形で、シンカが描く未来の顧客コミュニケーション像を提示しました。

シンカからは4名で参加
熱心に説明を聞き入る来場者

CES 2026 出展のハイライト

本展示では、シンカが国内3,000社・6,000拠点以上の支援で培った知見を基に、「業務効率化」の先にある「おもてなしのデジタル化」を提唱しました。特に注目を集めたのは、以下の2点です。

1.日本の「察する」文化のテクノロジー化

顧客の会話履歴や文脈を瞬時に可視化し、相手のニーズを先回りして感知する、日本特有の「察する」文化をテクノロジーで再現する取り組みを紹介し、その象徴的な体験として、スマートグラスを活用した顧客認識サービスのコンセプトモデルを展示しました。

来店者を認識した際に顧客データと照合し、マッチした顧客の情報のみをスマートグラス上に表示。なお、顧客情報に加え、AIによる適切な提案内容も表示します。
VIP顧客やお得意様に対しても、新人スタッフやアルバイトであっても、まるでベテランのような自然で気持ちの良い”おもてなし対応”を可能にします。
さらに、AIが会話の流れを踏まえ、「今、何を話すべきか」をさりげなく提案することで、人は忘れてしまう存在であることを前提に、「忘れても安心できるおもてなし」をテクノロジーで補完する体験を提示しました。

2.データ基盤が広げる、顧客体験の拡張性

熟練者の経験や気配りに依存しがちな顧客対応を、コミュニケーションデータとして自動的に蓄積・一元管理するデータ基盤により、データとAIで補完するアプローチは、人手不足やスキル継承に課題を抱える各国の来場者から強い共感を得ました。
CES 2026ではハードウェア中心の展示が多い中、ソフトウェアとデータ活用を起点に顧客体験そのものを再定義する展示は珍しく、スマートグラスを「新しいUXの入り口」として活用する発想そのものが高く評価されました。

今回の展示を通じて、スマートグラスを単なる情報表示デバイスとしてではなく、「顧客を認識し、適切な情報をその場で立ち上げるためのインターフェース」としてビジネスシーンで活用する、新しい使い方の可能性も見えてきました。

この仕組みはスマートグラスに限らず、カイクラのデータ基盤を中核に、店内カメラによる顧客認識をはじめ、タブレットやスマートフォン、店頭端末など、さまざまなデバイスへと拡張していくことも可能です。特定のハードウェアに依存せず、「誰が目の前にいるのか」を起点に、最適な情報と対応を導き出す。この考え方こそが、コミュニケーションデータを軸としたシンカの強みであることを、CES 2026の場で改めて確認することができました。

来場者のリアルな反応

ブースでは、来場者がスマートグラスを装着し、人を見るだけで“情報がある人”と“情報がない人”の違いが瞬時に分かるデモンストレーションを実施し、心理的安全性を生むテクノロジーとしての側面に、多くの関心が寄せられました。
来場者からは、次のような声が寄せられました。

  • 「これは面白いアイデア、今すぐ使いたい」
  • 「人を見た瞬間に、登録されているかどうかが分かるのは驚きだった」
  • 「これなら、名前や前回のやり取りを忘れてしまっても安心できる」

特に印象的だったのは、同じ空間にいながらも、“情報がひも付いている人”には適切な顧客情報が提示され、“ひも付いていない人”には一切の情報が表示されないという、情報の有無そのものが体験として可視化される点でした。
登録済みの来場者を視認した瞬間に、関連情報が表示されることで、「誰に対して・どのような対応をすべきか」が即座に分かる状態を体感して頂きました。

この体験は、単なる機能紹介にとどまらず、“記憶に頼らない接客” “人に依存しないおもてなし” が実現する未来像として、国籍や業種を問わず強い共感を集めました。
人を見た瞬間に、必要な情報が自然に立ち上がるという体験は、データ基盤があるからこそ可能になる、新しい顧客体験として多くの来場者の印象に残りました。

日本発の最新コンセプトモデルを体験する海外の来場者
多くの来場者が訪れ、大きな注目を浴びたコンセプトモデル

代表取締役社長CEO 江尻 高宏のコメント

「カイクラがこれまで得意としてきたのは、企業と顧客のコミュニケーションデータを、現場の負荷なく自動で蓄積し続けてきた点にあります。データを貯めること自体は、もはや当たり前の時代です。今回のCES 2026では、その先にある“蓄積されたデータを、どのように現場で活かせるのか”というフェーズを示すため、あえて販売を目的としないコンセプトモデルの展示を行いました。

スマートグラスを通じて、顧客認識とコミュニケーションデータを連動させることで、経験の有無に関わらず、誰でも相手に応じた対応ができる。その可能性を体験として提示できたことは、大きな成果だったと感じています。実際に、海外来場者を含め多くの来場者から、現実的で分かりやすい活用例として高い反応をいただきました。

日本ではすでに6,000拠点以上の企業で、顧客とのコミュニケーションデータが日々自動で蓄積されています。この“実運用の中でデータが蓄積され続けている”という点そのものに驚かれる場面も多く、私たちは改めて、コミュニケーションデータカンパニーであるという認識を強くしました。

今後は、CES 2026で得たフィードバックをもとに、データ活用の可能性をさらに広げていきます。」

今後の展望

シンカは今回のCES 2026出展を通じて、日本発の「おもてなし×データ×AI」という顧客体験モデルが、文化や言語の違いを超えてグローバルでも十分に通用することを確認しました。
単なる業務効率化にとどまらず、蓄積されたコミュニケーションデータを起点に、人の判断や対応を自然に支援する体験そのものが、高い関心を集めた点は大きな成果です。

今後は、今回提示したコンセプトをもとに、データ活用による顧客コミュニケーションの新しい在り方を世界に向けて発信しながら、日本国内でも実際に体験できる機会を検討していきます。